えごま油ってどんな油?
さてえごま油とはどんな油なのでしょうか?まずえごま(荏胡麻)はシソ科の1年草で、白い花をつけ、葉は緑色で丈は1メートル以上に育ちます。
名称から胡麻の一種であると勘違いしそうですが、実は荏胡麻はシソ科の植物で、普通の胡麻油に比べて成分もかなり特異です。その荏胡麻から作られるえごま油は「シソ油」と呼ばれることもあります。
荏胡麻は日本においては寒い地方の東北などで多く栽培されており、近年では海外からも多く輸入されています。
荏胡麻に含まれる成分の中でも「αリノレン酸(アルファリノレン酸)」という成分が豊富に含まれ、この成分が食べた後に体内でEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)に変化し、健康やダイエットに対して効果を発揮します。
2010年には厚生労働省の発表した「日本人の食事摂取基準」の中でも「n-3系脂肪酸」が増やすべき栄養素の一つに指定され、αリノレン酸はこのn-3系脂肪酸に当たります。
荏胡麻にはこの他にも鉄分やタンパク質、脂質や繊維、カルシウムやビタミンB1・B2、ナイアシンなども多く含まれ、「健康油」とも呼ばれるほどです。そして最近ではテレビなどでもダイエット効果があることが喧伝され、ダイエット中の人達の間でも話題になっています。